1: 幽斎 ★ 2014/09/26(金) 18:54:30.48 ID:???.net
豊島逸夫の金のつぶやき
ジム・ロジャーズ氏、FOMC前にドル・日本株買い
http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXMZO7711380016092014000000
早期利上げに備え、打つ手は打った。「あとは人事を尽くして天命を待つ」の心境のようだ。
先週からNYで20人以上のヘッジファンド、年金運用担当者、
米連邦準備理事会(FRB)の元スタッフたちに会ってきた。ほぼ全員が2015年中の
利上げ開始に関しては異論なし。ただし、タイミングが1~3月期から10~12月期まで意見が分かれる。
足元では利上げを見込み、まず米国債が売られ、10年債利回りが一時の2.3%台から反騰。
その結果、ドルは全面高。ドルインデックスも84台をつけているが、その「84の壁」も意識されている。
2011年以来のドル高局面で85の大台を突破したことはないからだ。そして米国株はさすがに利上げ警戒モードも見られる。
たまたまNY訪問中の著名投資家ジム・ロジャーズ氏と対談したが「米国株より日本株。
日本株と中国株を買い増している」と明言。前回は「日本株は売った」と切り捨てていたので方針転換といえる。
アベノミクスには厳しい論調だが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
運用変更や企業収益向上を日本株買いの理由にあげた。中国株も前回は「長期ポジション以外は持たず」
との警戒スタンスであったが、今回は買い増しているという。
これまで8回対談してきたが、常に「運用はコモディティー中心。株はさほど興味なし」と語っていた。
それが、今回は「コモディティーより株式」と180度の投資戦略変更。そこを突っ込むと「投資は柔軟に対処せねば」と軽く受け流された。
1970年代にジョージ・ソロス氏と共同でヘッジファンドを創設して元祖とされているジム・ロジャーズ氏だが、
現在は超長期投資家を自認する。それゆえ目先の米連邦公開市場委員会(FOMC)も気にせず、
「基本的に利上げ方向なのだから、中期的にドル買い。日本株も円売りヘッジつき」と割り切っている。
「短期動向など当たらんよ」と目先の議論には応じない。
総じてNYでのさまざまな投資家との対話で「米国は量的緩和終了。
日本は量的緩和まっただ中で、追加緩和の可能性あり。そして欧州も本格量的緩和検討中」という
金融政策の相違(divergence)という単語が頻繁に聞かれる。ドル高の根は深い。
ひとつだけ気になることは、多くの市場参加者が「FOMC声明で利上げ開始まで『相当期間』との表現が抜ける」
などの早期利上げ示唆を見込み、同じ口調で語ること。昨年9月のFOMC直前にも筆者はNYにいたのだが、
そのとき感じた「市場参加者が同方向を向いていることの気味悪さ」を今回も現地で感じるのだ。
当時は「バーナンキFRB議長、テーパリング宣言確実」と見られていたが、蓋をあけてみれば「先送り」。
市場の狼狽(ろうばい)ぶりが鮮明な記憶として残る。円は99円台から97円台にまで急騰した。
案の定というべきか、16日のNY市場もWSJ紙のFEDウオッチャーの予想を巡る思惑で大きく揺れた。
ただし、前回の学習効果で今回はオプションでのヘッジが多用されている。さらに米国経済は明らかに
改善傾向が顕著ゆえ、仮に今回は早期利上げに言及がなくても、いずれ時間の問題であろう。昨年とは市場環境が異なる。
不透明感という点では、スコットランド独立選挙の票読みのほうが先が見えない。
ジム・ロジャーズ氏、FOMC前にドル・日本株買い
http://www.nikkei.com/money/gold/toshimagold.aspx?g=DGXMZO7711380016092014000000
早期利上げに備え、打つ手は打った。「あとは人事を尽くして天命を待つ」の心境のようだ。
先週からNYで20人以上のヘッジファンド、年金運用担当者、
米連邦準備理事会(FRB)の元スタッフたちに会ってきた。ほぼ全員が2015年中の
利上げ開始に関しては異論なし。ただし、タイミングが1~3月期から10~12月期まで意見が分かれる。
足元では利上げを見込み、まず米国債が売られ、10年債利回りが一時の2.3%台から反騰。
その結果、ドルは全面高。ドルインデックスも84台をつけているが、その「84の壁」も意識されている。
2011年以来のドル高局面で85の大台を突破したことはないからだ。そして米国株はさすがに利上げ警戒モードも見られる。
たまたまNY訪問中の著名投資家ジム・ロジャーズ氏と対談したが「米国株より日本株。
日本株と中国株を買い増している」と明言。前回は「日本株は売った」と切り捨てていたので方針転換といえる。
アベノミクスには厳しい論調だが、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の
運用変更や企業収益向上を日本株買いの理由にあげた。中国株も前回は「長期ポジション以外は持たず」
との警戒スタンスであったが、今回は買い増しているという。
これまで8回対談してきたが、常に「運用はコモディティー中心。株はさほど興味なし」と語っていた。
それが、今回は「コモディティーより株式」と180度の投資戦略変更。そこを突っ込むと「投資は柔軟に対処せねば」と軽く受け流された。
1970年代にジョージ・ソロス氏と共同でヘッジファンドを創設して元祖とされているジム・ロジャーズ氏だが、
現在は超長期投資家を自認する。それゆえ目先の米連邦公開市場委員会(FOMC)も気にせず、
「基本的に利上げ方向なのだから、中期的にドル買い。日本株も円売りヘッジつき」と割り切っている。
「短期動向など当たらんよ」と目先の議論には応じない。
総じてNYでのさまざまな投資家との対話で「米国は量的緩和終了。
日本は量的緩和まっただ中で、追加緩和の可能性あり。そして欧州も本格量的緩和検討中」という
金融政策の相違(divergence)という単語が頻繁に聞かれる。ドル高の根は深い。
ひとつだけ気になることは、多くの市場参加者が「FOMC声明で利上げ開始まで『相当期間』との表現が抜ける」
などの早期利上げ示唆を見込み、同じ口調で語ること。昨年9月のFOMC直前にも筆者はNYにいたのだが、
そのとき感じた「市場参加者が同方向を向いていることの気味悪さ」を今回も現地で感じるのだ。
当時は「バーナンキFRB議長、テーパリング宣言確実」と見られていたが、蓋をあけてみれば「先送り」。
市場の狼狽(ろうばい)ぶりが鮮明な記憶として残る。円は99円台から97円台にまで急騰した。
案の定というべきか、16日のNY市場もWSJ紙のFEDウオッチャーの予想を巡る思惑で大きく揺れた。
ただし、前回の学習効果で今回はオプションでのヘッジが多用されている。さらに米国経済は明らかに
改善傾向が顕著ゆえ、仮に今回は早期利上げに言及がなくても、いずれ時間の問題であろう。昨年とは市場環境が異なる。
不透明感という点では、スコットランド独立選挙の票読みのほうが先が見えない。
【著名投資家ジム・ロジャース「日本株と中国株を買い増した」】の続きを読む